絵本江戸土産(広重)第7編02 同所奥山花屋敷 (未)

 絵本江戸土産の第7編の「同所奥山(おくやま)花屋敷(はなやしき)」です。

 絵には「この花屋敷のこと、前にいえり。名に愛(めで)て春は梅桜をはじめ山吹馬酔木の類(たぐ)いにいたり、色を争(あら)そい、春色(しゅうんしょく)をここに止(とど)む。夏は地中(ちちゅう)の燕子花(かきつばた)あるいは花菖蒲(あやめ)咲(さき)みちて、魚これが為に踊り遊び、見る人漫(すずろ)に煩熱(はんねつ 暑苦しさ)をわする。秋は、種々(くさぐさ)の草の花、野もせにすだく(にぎやかに鳴く)虫の声。うら枯(うらがれ 末枯)そめて深雪(みゆき)ふる、冬の気色(けしき)もいと妙(たえ)にて、実に延命(えんめい)の奇観(きかん)というべし」とあります。

 浅草寺の北西側を奥山と呼び、そこに花やしきが作られました。その後、面積を減らされ、動物園、遊戯施設などの変遷を経て、現在は遊園地になり、周囲は芸能の街になっています。

 写真は未だ用意できていません。

 

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