絵本江戸土産(広重)第8編04 木母寺梅若塚

 絵本江戸土産の第8編の「木母寺(もくぼじ) 梅若塚(うめわかつか)」です。

 上の絵には「隅田川(すみだがわ)東岸(とうがん)にあり。梅若(うめわか)はつたえていう、むかし、吉田少将(よしだしょうしょう)の公達(きんだち 子弟)、勾引(かどわかし)の為(ため)に欺(あざむ)かれ、ここに来(きた)りて死す。里人(りじん)憐(あわれ)みて、ここに葬(ほうむ)り、柳(やなぎ)をもって塚著(つかしるし)とす。三月十五日は忌日(きにち)なるによりて、大念仏供養(だいねんぶつくよう)あり。都鄙(とひ)老若(ろうにゃく)ここに集(つど)う。尤(もっとも)この頃、当所の桜(さくら)爛漫(らんまん)として名にしおう芳野(よしの)龍田(たつた)も数(かず)ならず。故(ゆえ)に文人(ぶんじん)墨客(ぼくかく)及び婦女(ふじょ)は殊(こと)に粧(よそお)い飾(かざ)りて綾羅(りょうら)の袂(たもと)をひるがえす。天津乙女(あまつおとめ)の影向(ようごう)に似(に)たる」とあります。

 木母寺は江戸時代の場所から移されており、境内の様子は大きく変わっています。梅若塚は下の写真のように木母寺境内にあります。

 下は、梅若塚の内部を横から写したものです。

 木母寺については、こちらの記事に少し書いてあります。

 

Follow me!

コメントを残す