絵本江戸土産(広重)第4編03 多摩川 (未)

 絵本江戸土産の第四編の「多摩川(たまがわ)」です。

 絵には、「当国(とうごく)第一の勝景(しょうけい)にして、その流れ一條(ひとすじ)にあらず。大雨(たいう)降沃(ふりそそ)げば、渡し口も頓(とみ)に変わる。西北(さいほく)には秩父(ちちぶ)および甲斐(かい)の山々を遠望(ながめ)、東南(とうなん)に臨(のぞ)めば堤塘(つつみ)連(つら)なり聳(そび)えて四時(しいじ 四季)の風景(ふうけい)絶えず。鮎(あゆ)の名産にして本朝(ほんちょう)六玉川(むたまがわ 六つの玉川か?)のその一(いつ)なり」とあります。

 絵には橋が架かっていますが、江戸時代後期に多摩川の中流、下流で橋の架かっていたところはなかったのではないかと思われます。江戸名所図会の「多摩川 其二」にも橋が架かっており、暫定的に架けられた橋かもしれません。その場所は、狛江と登戸の辺りで、絵本江戸土産の描かれた場所と同じかと思わます。

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