絵本江戸土産(広重)第4編17&18 不動の滝、同所湯滝
下の右の絵は、絵本江戸土産の第4編の「不動の滝(ふどうのたき)」、左の絵は、「同所(どうしょ)湯滝(ゆだき)」です。
右の絵には、「この所、後(のち)は石神井川(しゃくじいがわ)に臨(のぞ)む。弘治(こうじ)年中(ねんちゅう)和州(わしゅう)の沙門(しゃもん)学仙房(がくせんぼう)、この傍(からわら)に庵(いおり)を結(むす)び不動の法(ふどうのほう)を修(しゅう)す。後(のち)に霊像(れいぞう)を感得(かんとく)すといえり」とあります。
この不動滝は、正受院の本堂の裏側にあったということです。下は正受院の本堂です。
左の絵では、湯滝について、「滝不動(たきふどう)の前(まえ)の川(かわ)を隔(へだて)て向(むこう)の岸(きし)にあり」と書かれています。
湯滝は正受院の北側、石神井川の対岸にあったようですが、位置はよくわかりません。王子にはいくつもの滝があったそうですが、現在は、名主の滝くらいしかのこっていないようです。