名所江戸百景045 夏の部 八ッ見のはし

 名所江戸百景の「八ッ見(やつみ)のはし」です。日本橋川に架かる一石橋から見渡すと八つの橋が見えるため、一石橋は八ッ見橋と呼ばれました。一石橋から正面に見えているのは、道三堀(どうさんほり)に架かる銭瓶橋(ぜにがめはし)、その先が道三橋(どうさんはし)で、更にその先に江戸城が見えています。現在道三堀は埋め立てられており、2つの橋もありません。

 広重は、絵本江戸土産では、「八ツ見橋の景と其二」を、下の様に描いています。2枚の絵は、右から左へのパノラマになっています。八ツ見橋つまり一石橋は、1枚めの左手前の橋で、その右前方に銭瓶橋、道三橋があります。1枚目の絵で、左右に流れているのは外堀川、左手前に流れているのは日本橋川です。これら2枚の絵から、名所江戸百景の絵の位置関係がよく分かります。

 下は、江戸名所図会の「八ッ見橋」の挿絵です。この絵では、一石橋は左中央にあります。。

 下は、一石橋で、中央の柱は親柱です。

 道三橋の跡には下のような碑があります。

 

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