絵本江戸土産(広重)第1編01&02 八ツ見橋 

 下は絵本江戸土産の第一編にある「八ツ見橋と其二」で、2枚の絵はパノラマになっています。2枚目は1枚目の左につながります。

 絵には、「八ツ見橋(やつみばし)の景  常盤橋と呉服橋との中央にあるを一石橋(いちこくばし)という。後藤両家左右にあり、それを五斗にとりなしてかくは名づくるものなりとぞ。この辺より見渡せばひと目に橋の八つ見ゆる故に里俗(りぞく)にこの称あり」とあります。

 1枚目の絵の左手前から右に向かっているのが日本橋川、中央から左に向かっているのが外濠川、左端は呉服橋(御門)です。左中央にある橋が一石橋(八見橋)で、右端が常盤橋(御門)です。左上に江戸城が見えています。外濠川は現在埋め立てられていてありませんが、現在の首都高速八重洲線の地下部分の辺りがそれに当たります。

 2枚目の手前の川は日本橋川で、右から日本橋、江戸橋です。中央横は外濠川で、左端が多分鍛冶橋です。遠景に富士山が見えていますが、この方角は西南西です。

 現在の一石橋は下のような様子です。

日本橋は下です。

鍛冶橋は、上で書いたように、外濠川だったところを首都高が走っていて、下のような説明板があるだけです。

 

Follow me!

コメントを残す