名所江戸百景052 夏の部 赤坂桐畑

 名所江戸百景の「赤坂桐畑(あかさかきりばたけ)」です。現在の銀座線の赤坂見附駅から溜池駅にかけての一帯は溜池で、下の絵のような風景が広がっていました。池の手前側(西側)は池の土手を強化するため桐が植えられていたのだそうです。

 広重は、絵本江戸土産で溜池を下の「赤坂桐畑永田馬場山王社」のように描いています。画面の右側の辺りを低い視線で描いた感じです。この絵は位置を把握しやすく、手前が桐畑、右の先が馬場、左上が山王社(現 日枝神社)です。

  江戸名所図会の「溜池」では下のように描かれています。

 下は、銀座線溜池山王駅の東側にある溜池発祥の碑です。名所江戸百景の絵はこの辺りの少し西側の岸で描いているのではなかろうかと思います。

 

Follow me!

コメントを残す