くずし字学習2 くずし字とは、古文書とは

くずし字とは

 くずし字とは、手で書いた楷書でない字のことで、主に歴史的な文書についていいます。漢字は今とは異なる異体字を崩した文字が使われました。ひらがなも、今とは違い、一つの音を複数のくずし字(変体仮名)で書き表されます。

古文書とは

 古文書(こもんじょ)には。二つの意味があります。

1.広義の古文書:古い文書の意味

2.狭義の古文書:差出人・受取人・用件・日付などを備えた昔の文書の意味

 上によると、2.は、命令、指示や手紙などということになります。つまり、不特定多数に向けて書いた読み物等は古文書になりません。

 従って、1.によると、広義の古文書として、狭義の古文書と古典(文学)と書(芸術作品)が考えられます。

 このブログでは、特に断りがなければ2.の意味でつかうことにします。

 ところで、古典文学は、一般的には筆による写本を読むことになります。しかし、我々が日常目にする古典は、翻刻(活字に直すこと)したもの、あるいは、現代語訳です。時代が下ると印刷が増えてきます。日本では、近世(江戸時代)まで、活字印刷ではなく、木版印刷が主流でした。明治に入って活字印刷が広まっています。

 その点、狭義の古文書は、ほぼ間違いなく手書き(筆)による書物です。書道作品は、芸術性、美しさを追求したもので、勿論筆です。

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