絵本江戸土産(広重)第9編17 赤羽根
絵本江戸土産の第9編の「赤羽根(あかばね)」です。
上の絵には「増上寺(ぞうじょうじ)の西南(せいなん)に当(あた)りてその地(ち)廣(ひろ)く晴(はれ)やかなり。山(やま)に若葉(わかば)のする頃(ころ)は、郭公(ほととぎす)屡(しばしば)啼(ない)て、川辺(かわべ)に蛍(ほたる)の飛(とび)かうなど、別(わけ)て夏(なつ)をばよしとすべきなり」とあります。
絵の中央の川は、江戸時代は新堀川あるいは金杉川と呼ばれた、現在の古川かと思われます。中央に見える橋は赤羽根橋、先に見える塔は増上寺の五重塔です。
下の写真は赤羽橋(あかばねばし 現在の名称)交差点から東を見ている写真で、この方向に五重塔があったものと思われますが、五重塔は東京大空襲で消失しています。
現在、古川は首都高の下になっています。
しいて古川の写真を撮るとこんな感じです。