絵本江戸土産(広重)第1編04 御厩河岸 駒形堂 金龍山遠望

 絵本江戸土産の第一編の「御厩河岸(おうまやかし) 駒形堂(こまがたどう) 金龍山(きんりゅうざん)遠望」です。

 絵には、「両国橋より北の方凡そ八町の上にあり。この渡し場の川中に至れば遥かに見ゆる筑波の嶺、隅田川の屈曲せる岸に真白きき駒形堂、梢を貫く五重の塔はこれ金龍山浅草寺、実に比(たぐい)なき光景なり」とあります。

 絵の左側(対岸)が御厩河岸(おうまやかし)で、渡し船が行き来していたようです。画面右中央の蒼い屋根が駒形堂のようです。遠景に浅草寺の五重塔が見えます。その左の大きな屋根は本堂でしょう。江戸時代、五重塔は本堂の向かって右側にありました(現在は左側です)。

 下の写真は駒形堂です。上の絵では真白き駒形堂とありますが、現在は朱色に塗られています。

 下は浅草寺の五重塔です。

下は本堂です。

 

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