絵本江戸土産(広重)第3編12 葵ケ岡 溜池
絵本江戸土産の第三編の葵ケ岡(あおいがおか)溜池(ためいけ)」です。
絵には、「赤坂御門(あかさかごもん)外(そと)より山王の宮(さんのうのみや)の麓へ巡(めぐ)る。むかし、玉川神田の両上水いまだ成就(じょうじゅ)せざる前はこの池水(いけみず)をもて上水(じょうすい)にせりとぞ。池中(ちちゅう)蓮(はす)を多く植えて名月の遊観(ゆうかん)不忍(しのばず)に亜(つぐ)ものなり」とあります。
下は、現在の葵坂で、坂の上の辺りが葵ケ岡だったところです。江戸時代、この左前方一帯は溜池でしたが、溜池は明治時代にほぼ完全に埋め立てられました。