絵本江戸土産(広重)第4編14&15 王子 滝の川 & 其二 同所滝 岩屋の辨天
絵本江戸土産の第4編の「王子(おうじ)滝の川(たきのがわ)」です。
絵には、「此の処の景(けい)、他に比(ひ)すべきなし。故に都下(とか)の騒人(そうじん)春秋夏冬(はるあきなつふゆ)ともに群集(ぐんしゅう)す。就中(なかんずく)水辺(すいへん)なるにより、春夏尤も賑(にぎ)わえり」とあります。
上の絵の右側丘の上は金剛寺、右下の橋は紅葉橋かと思われます。当時の滝の川(石神井川)は右から流れてきて紅葉橋を過ぎたところで右へ大きく蛇行していたようですが、現在は紅葉橋の下流は直線的になっています。
下の写真は紅葉橋で、右に見える大きな屋根は金剛寺の本堂です。
下の右の絵は「其二 同所滝 岩屋の辨天(いわやのべんてん)」です。
右の絵には「石神井川(しゃくじいがわ)の流れに臨みて自然の山水(さんすい)を備(そな)う。松橋辨財天(まつばしべんざいてん)は弘法の作にして霊験(れいげん)尤(もっとも)新(あら)たなり」とあります。
下は、松橋弁天洞窟跡です。