絵本江戸土産(広重)第1編13 吾嬬の森

 絵本江戸土産の第一編の「吾嬬(あずま)の森」です。

 上の絵には、「橘姫(たちばなひめ)の故事(ふるごと)は人のよく知る所なり。連理の樟(くす)の巌(いわお)となるまで千代(ちよ)万代(よろずよ)も朽(くち)せぬ操(みさお)、東都第一の旧跡なり」とあります。

 中央にあるのが吾嬬の森で、森の中に吾嬬明神(現 吾嬬神社)が鎮座しています。右の川は北十間川です。

 下は、堤の道から撮った、吾嬬神社です。

 参道を進むと鳥居の先に、一段高くなった境内があります。広重の絵の中央のこんもりとした森に当たります。ただし、森は、大水、関東大震災、戦災などで失われてしまったとのことですので、作り直されたものと思われます。

 絵本江戸土産には「連理の樟」とありますが、それは、上の写真の右にわずかに見える枯れ木のようです。下は、鳥居をくぐって直ぐ右を見た写真です。木の下に「神樟」の碑がありますので、この2つに裂けたような木のことだろうと思います。

 

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