絵本江戸土産(広重)第3編09 千代ヶ崎風景

 絵本江戸土産の第三編の「千代ヶ崎(ちよがさき)風景」です。

 絵には、「渋谷(しぶや)より目黒(めぐろ)へ往還(おうかん)の芝生(しぼう)の岡をいう。この所(ところ)月雪のながめは元より、四時(しいじ)遊観(ゆうかん)の地にして、騒人(そうじん)群集(ぐんしゅう)す」とあります。

 千代ヶ崎の位置について、江戸名所図会には、「長峯松平主殿侯(ながみねまつだいらとのもこう)別荘(べっそう)の後中(うしろなか)、目黒(めぐろ)の方(かた)へ少(すこ)し下(くだ)る所(ところ)なり」と書かれています。

 現在、上の絵のような風景は望むべくもありません。下は、絵の辺りかと思われる地点から富士山の方向(多分)を撮った写真です。

 

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