絵本江戸土産(広重)第3編08 目黒不動尊

 絵本江戸土産の第三編の「目黒不動尊(めぐろふどうそん)」です。

 絵には、「江都(こうと)三不動(さんふどう)の其一(そのいつ)にて、いと古き霊場(れいじょう)なり。慈覚(じかく)大師の草創(そうそう)といおう本尊(ほんぞん)の霊験(れいげん)殊(こと)に著顕(いちじるし)といえり。正午九月(しょうごくがつ)二十八日には参詣(さんけい)殊(こと)に夥(おびただ)し。門前、粟餅(あわもち)飴餅花(あめもちはな)のたぐいを鬻(ひさ)ぎ当所(とうしょ)の名物とす」とあります。

 上の絵の左下は仁王門で、右上の階段は本堂に至る参道です。左上の池は独鈷の滝です。江戸時代の目黒不動の境内・堂宇の様子は、下の江戸名所図会の目黒不動堂の挿絵から知ることができます。広重の絵には、下の挿絵の中央の仁王門からその少し右の階段の部分が描かれていることがわかります。

 下は、現在の仁王門の写真です。ただし、江戸時代とは異なり、挿絵の仁王門と左の鳥居の間辺りにあるのではなかろうかと思われます。仁王門の先に見えるのが、広重の絵の階段です。

 下は、独鈷の滝です。広重の絵と同じ様子です。

 下は、目黒不動の本堂です。

 

 

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