絵本江戸土産(広重)第3編07 八景坂 鎧懸松
絵本江戸土産の第三編の「八景坂(はっけいざか)鎧懸松(よろいかけまつ)」です。
絵には、「木原山(きはらやま)にあり、此の辺の絶景(ぜっけい)八つ見ゆるをもて名とせり」と「むかし、八幡太郎義家朝臣(はちまんたろうよしいえたろうあそん)奥州(おうしゅう)征伐(せいばつ)のとき、鎧(よろい)をかけ給うという。この松、六七丈に及びぬれど枝をたれて地より四五尺を隔つあり。尤(もっとも)たぐい稀(まれ)なるべし。かかる大樹(たいじゅ)なれども動かすときは枝葉(えだは)供(とも)に震(ふる)う。因って震松(ふるいまつ)とも名づく」とあります。
上の松は、現在のJR大森駅の辺りにあったようです。下の写真は大森駅前の池上通りで八景坂に当たるようです。道の左側の中央少し右に高い樹木が僅かに見える所に天祖神社があり、そこに鎧懸松があったそうです。
下は、天祖神社です。
鎧掛松の切り株です。