絵本江戸土産(広重)第6編19 其二 向両国茶屋 元柳橋 濱町
絵本江戸土産の第6編の「其二 向両国茶屋(むこうりょうごくちゃや)元柳橋(もとやなぎばし)濱町(はまちょう)」です。
絵には「両国橋(りょうごくばし)より南の方(かた)の小川(おがわ)に架(わた)すを元柳橋(もとやなぎばし)という。その川下(かわしも)を間部河岸(まなべかし)と唱(とな)えて四季(しき)ともに月夜(げつや)の勝景(しょうけい)いと閑静(かんせい)にして意気(いき)揚々(ようよう)たるのながめあり」とあります。
上の絵で、中央を流れているのが大川(隅田川)で、手前の橋が薬研堀(やげんぼり)に架かっていた元柳橋(もとやなぎばし)でその手前右方向が濱町(はまちょう)になるものと思われます。向こう岸の橋が一ツ目橋(ひとつめばし)で竪川(たてかわ)に架かっています。
下は、濱町の辺りから見た両国橋です。隅田川の右岸は遊歩道になっており、そこから撮りました。画面左手辺りが元柳橋があった所付近かと思われますが、現在、薬研堀が埋め立てられ、橋もありません。
下は、上の辺りで撮った一ツ目橋方向の写真です。写真中央が竪川で、ゲートのようなものがあり、その奥に一ツ目橋(現 一之橋)があるはずです。