絵本江戸土産(広重)第6編23 京橋竹河岸
絵本江戸土産の第6編の「京橋(きょうばし)竹河岸(たけがし)」です。
絵には「日本橋の通り南の方京橋(きょうばし)の左右(さゆう)諸国(しょこく)の竹林(ちくりん)を伐(きっ)てこの所に聚(あつ)め鬻(ひさ)ぐ。大小の竹竿(ちくかん)幾億千万(いくおくせんまん)夥(おびただ)しともいわん方なし。遥(はるか)に是(これ)をうち望(のぞ)まば、信濃(しなの)の国に在(あり)という園原山(そのはらやま)の木賊(とくさ)だにかばかりならじと見ゆるなるべし」とあります。
この絵は、京橋川に架かる京橋の北東から南西側を見ています。当時、京橋川の手前(北東側)には竹問屋が並びこのような竹竿の林のような風景になっていたようです。
下は、竹橋の南東側の様子です。現在、京橋川は埋め立てられ、上を高速道路が走っており、京橋の親柱が残っているだけです。