絵本江戸土産(広重)第8編08 数寄屋河岸の夕景
絵本江戸土産の第8編の「数寄屋河岸(すきやかし)の夕景(ゆうけい)」です。
上の絵には「数寄屋橋御門(すきやばしごもん)の外(そと)にて西(にし)は、大城(たいじょう)の石壁(せきへき)数里(すうり)に連(つら)なり、東南北はみな市中(しちゅう)にして商賈(しょうこ 商人)軒(のき)を嵩(かさ)ね甍(いらか)をならべ、東都(とうと)の繁栄(はんえい)目を驚(おどろ)かせり。富士山(ふじさん)朦朧(もうろう)として高く聳(そび)え、湖中(こちゅう)船筏(せんばつ)には夕餉(ゆうげ)を炊(かし)ぐ。実(じつ)に一時(いちじ)の壮観(そうかん)なり」とあります。
上の絵の右側はお濠で、右側中央に見える橋は数寄屋橋かと思われます。橋の右には数寄屋橋御門があるはずです。この辺りのお濠は現在首都高速が通っており、昔の面影はありません。
下の数寄屋橋公園に、数寄屋橋の碑があります。この北東側に上の絵の数寄屋橋があったようです。
碑には、下のように刻まれています。
そこから少し西へ進み、JR東海道線の手前の交差点内の歩道に旧数寄屋橋のパネルがあります。この他にも多数のパネルがあります。