絵本江戸土産(広重)第8編20 根岸御行の松

 絵本江戸土産の第8編の「根岸(ねぎし)御行の松(おぎょうのまつ)」です。

 上の絵には「根岸(ねぎし)の里は上野(うえの)の北(きた)の梺(ふもと)にして、風流寛雅(ふうりゅうかんが)の地(ち)なるにより、都下(とか)の豪富(ごうふ)世を避(さけ)てここに隠遁(いんとん)するもの多し。御行の松(おぎょうのまつ)の辺(ほとり)を時雨が岡(しぐれがおか)と呼(よ)びなして、させる景地(けいち)にあらざれど、目前(もくぜん)の風雅(ふうが)を備(そな)えたり。この松、極めたる故こそあらめ、幹(みき)に七五三(しめ)をひきて下に小(ちいさ)き祠(ほこら)あり、幾年(いくとせ)をか舊(ふ)るやらん。近辺(きんぺん)の松樹(しょうじゅ)に突出(とっしゅつ)す」とあります。

 この場所に、現在も、御行の松と不動尊が残されています。下は、入り口です。

 上の写真中央の辺りに、件の松が下の写真のように、次の代の松と一緒に並べられています。中央の屋根の下に初代の御行の松(切り株)が置かれています。現在は三代目だそうです。

 

 

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