絵本江戸土産(広重)第2編06 新大橋 萬年橋 並 正木の社

 絵本江戸土産の第二編の「新大橋(しんおおはし) 萬年橋(まんねんばし) 並 正木(まさき)の社(やしろ)」です。

 絵には、「新大橋の長さ百間、両国橋(りょうごくばし)の下(しも)にあり。その傍(かたわら)なる万年橋(まんねんばし)の柾(まさき)の稲荷(いなり)は霊験(れいげん)あり。此の辺四方(しほう)に気色(けしき)を備えて見所(みどころ)もまた多し」とあります。

 上の絵で、隅田川が右上から左下に流れており、右下の川は小名木川です。また、正面の大きな橋が新大橋で、右手前の橋が萬年橋です。萬年橋の袂に幟が見えますが、それが正木稲荷かと思われます(二つ見える屋根の右側)。

 下の写真は、現在の芭蕉庵辺り(萬年橋の袂の左端の出っ張り辺り)から見た現在の新大橋です。江戸時代の新大橋は、現在よりももっと下流(手前側)にあったようです。

 下は、正木稲荷です。

 

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