絵本江戸土産(広重)第4編21&22 飛鳥山 花見
絵本江戸土産の第4編の「飛鳥山(あすかやま)花見(はなみ)」です。
絵には「この辺すべて芝生の丘にして、桜数百株(すうひゃくちゅう)あり、毎春(まいしゅん)満開のとき貴賎老客(きせんろうきゃく)ここにつどいて遊観(ゆうかん)の地とす」とあります。
次は、「其二」です。
其二には、「この所(ところ)、地形(ちぎょう)高くして三河嶋(みかわしま)の耕地(こうち)を見下ろし、冨士(ふじ)及び諸々(しょしょ)の山々(やまやま)宛然(さながら)掌中(しょうちゅう)に在(ある)が如(ごと)し。眺望(ちょうぼう)春時(しゅんじ)のみにあらず。夏涼(かりょう)秋草(しゅうそう)冬雪(とうせつ)のおのおのに随(したが)いてその景あり。むかし、豊嶋左衛門尉(としまさえもんのじょう)飛鳥(あすか)の神社を祀(まつ)りしより、この岳(おか)の名となれりとぞ」とあります。
飛鳥山は今も桜の名所として有名です。桜の季節の写真ではありませんが、下は、飛鳥山の頂上辺りです。
其の二の絵の左側に見える碑は、今も残っている「飛鳥山の碑」かと思われます。下の写真です。