絵本江戸土産(広重)第4編23 道灌山

 絵本江戸土産の第4編の「道灌山(どうかんやま)」です。

 絵には「ここを一名(いちめい)城山(しろやま)というは、太田持資(おおたもちすけ)の江戸城にありし頃、出張(でばり)の砦(とりで)なりしによれりと。然(しか)れども、関道観坊(せきのどうかんぼう)が宅地(たくち)の跡なりという説あり。この辺すべて薬草(やくそう)あり。採薬(さいやく)の輩(ともがら)多く来(きた)る。元来(もとより)廣々(こうこう)たる郊野(こうや)にて月雪(つきゆき)眺望(ながめ)はさらなり。秋の夜、虫の聲(こえ)を称(しょう)して酒殽(しゅこう)を携(たずさ)え興(きょう)を催(もよ)おす。」とありま殽す。

 道灌山の絵の描かれた位置は正確には分かりませんが、下は、西日暮里駅と田端駅の間の崖上からJR側を見ている写真です。昔は見晴らしがよかったものと思われます。

 

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