名所江戸百景009 春の部 筋違内八ツ小路
名所江戸百景の「筋違内八ツ小路(すじかいないやつこうじ)」です。ブラウザによっては、画像を右クリックすると拡大表示できます。
絵に描かれているのは筋違八ツ小路で、諸道の集まる広大な広場だったようです。絵の中央少し上は、神田川の土手で、左上は昌平橋側かと思われます。この場所は、現在の旧万世橋駅の辺りです。
筋違(すじかい)というのは、江戸城から上野の寛永寺方面へ向かう御成道が中山道と交差している、ということで付いた名前だそうです。そして、八つの道が集まっていることで八ツ小路と言われましたが、実際はもっと多かったようです。
広重は、絵本江戸土産では、筋違八ツ小路を下の様に描いています。手前が神田川の土手で、左側の石垣が筋違御門です。
下は、江戸名所図会の筋違八ツ小路です。絵の手前が神田川、左側に筋違御門と筋違橋、右に昌平橋が見えます。
下は、現在の旧万世橋駅と神田川です。筋違橋は現在ありません。この辺りは土手だったことになり、筋違橋は旧万世橋駅の中ほどにあったようです。