名所江戸百景031 春の部 吾嬬の森 連理の樟
名所江戸百景の「吾嬬の森(あずまのもり)連理の樟(れんりのくす)」です。中央にあるのが吾嬬の森で、森の中に吾嬬明神(現 吾嬬神社)が鎮座しています。右の川は北十間川です。参道の右側は池だったようです。
広重は、絵本江戸土産では、「吾嬬の森」を下の様に描いています。名所江戸百景の絵とほとんど同じアングルです。
下は、江戸名所図会の「吾嬬森 吾嬬権現 連理樟」の挿絵です。これもほとんど同じアングルです。
下は、北十間川の堤の道路から参道の入り口を撮った写真です。江戸時代には鳥居があったようですが、現在はありません。
参道を進むと下のように、一段高くなった境内が現れます。かつては、この低いところは池だったのかもしれません。
表題にある「連理の樟」は、幹が2つに別れたクスノキで、下の写真のように、鳥居の右側に「神樟」と書かれた碑と枯れ木が見えます。