絵本江戸土産(広重)第2編01&02 富ケ岡八幡宮
絵本江戸土産の第二編の「富ケ岡八幡宮(とみがおかはちまんぐう)」です。
絵には、「この宮居(みやい)、始めは砂村(すなむら)の海浜(かいひん)俚俗(りぞく 田舎の)元八幡(もとはちまん)と唱(とな)える地にありしを、寛永(1624~1645)の頃、長盛(ながもり)法印(ほういん)というもの、示現(じげん)によりて、ここにうつす。深川(ふかがわ)の総鎮守(そうちんじゅ)にして祭礼八月十五日。四時(しいじ 四季)の群参(ぐんさん)たゆることなし」とあります。
次は「其二 同所 山開(やまびらき)」です。
其二の絵には、「富ケ岡の別当(べっとう)の園中(えんちゅう)景色(けいしょく)いたってよし。常には見することなし。年々(としどし)山開きの時にあたりて縦(ほしいまま)に遊観(ゆうかん)せしむ」とあります。
下は、現在の富ケ岡八幡宮です。
富ケ岡八幡宮の別当とは永代寺のことでした。その後、塔頭(寺院の中の寺院)の一つが名前を継ぐ形で永代寺となっています。現在、永代寺は大幅に縮小されており、庭園などは無さそうです。下は現在の永代寺です。