絵本江戸土産(広重)第2編11 鉄砲洲湊稲荷境内の不二
絵本江戸土産の第二編の「鉄砲洲(てっぽうず)湊(みなと)稲荷境内の不二(ふじ)」です。
絵には、「この稲荷はいと古くして、鎮座(ちんざ)年暦(ねんれき)詳(つまび)らかならず。その境内に冨士(ふじ)を造り浅間宮(せんげんぐう)を安置(あんち)せり」とあります。
江戸時代の鉄砲洲湊稲荷神社は今の位置よりも北東側の川岸に建っていたようです。この絵は稲荷の南側から描いた絵で、小高い丘が富士塚、遠くに見える左の橋は稲荷橋、右に見えるのは高橋かと思われます。何本も立っているのは帆柱です。
下は、現在の鉄砲洲稲荷です。
境内には富士塚が再現されています。
現在の高橋です。江戸時代よりも少し北側に移っています。稲荷橋は現在鉄砲洲通りになっており存在しません。