絵本江戸土産(広重)第5編05 筋違八ツ小路
絵本江戸土産の第5編の「筋違八ツ小路(すじかいやつこうじ)」です。
絵には「筋違橋(すじかいばし)の内なり。その廣(ひろ)き事図の如し。ここを八ツ小路(やつこうじ)といえるは、この所より見渡せば、諸方への分れ路(わかれみち)八ツあるに因(よつ)てかく唱(とな)うとぞ。初編(しょへん)に出(いだ)せる八ツ見橋とその意(こころ)おなじ」とあります。
上の絵の、中央が筋違八ツ小路で、左に見える緑色の部分は神田川の土手です。絵の左側の石垣は筋違御門(筋違橋のあるところ)だろうと思われます。
筋違橋は、現在の旧万世橋駅の辺りに架かっていた橋で、現在はありません。下は、旧万世橋駅の神田川沿いの写真で、この中程に筋違橋があったようです。
広場だった筋違八ツ小路は現在はなくて、説明板が残っているだけです。