Windows10 Arduino IDEにESPをつなぐ

ESP02ボードをArduino IDEで動かしてみました。ESP02(ESP8266ともいう)やESP32は、本来は、32bitプロセッサとWiFi・BlueTooth(ESP32のみ)の通信モジュールを組み合わせたマイコンモジュールのことを指します。これらモジュールにUSBーシリアル変換器などを組み合わせた開発ボードが用意されており、これら開発ボードも、ESP02やESP32と呼ばれることがあります。この記事でもその呼称を用います。なお、ここで用いたESP02の開発ボードは、スイッチサイエンス社から購入した「ESPr Developer (ESP-WROOM-02開発ボード)」です。

この記事では、Arduino IDEはインストール済みであることを前提に、ESPの情報の設定を中心に、実際に試しに動かしてみたところ迄を書きます。ここでは、Windows10で行いました。

なお、Arduino IDEのインストールからボードの情報の設定の一連の流れについては、「ちびでぃ~のProをArduinoIDEでプログラミング」という記事に書いてあります。

開発環境のセット

インストールしたばかりのArduino IDEにはESPの情報が登録されていませんので、ホードマネージャーを使いESP02ボード(ついでにESP32も)の情報を追加します。以下の手順で行います。

先ず、Arduino IDEのメニューの「ファイル」→「環境設定」→「追加のボードマネージャーのURL」に以下のように指定します。

http://arduino.esp8266.com/stable/package_esp8266com_index.json,https://dl.espressif.com/dl/package_esp32_index.json

ここでは、ESP02(ESP8266)とESP32の両方を使う可能性がある場合を想定して2つのjsonファイルを同時に指定しています。いずれか一方しか使わないのであればどちらかを記述するだけで済みます(その場合、2つのURLの間の「,」は不要になります)。

「ツール」→「ボード:・・」→(最も上にある)「ボードマネージャ」でボードマネージャーが立ち上がります。「esp」を入力するとesp32 by ・・・とesp8266 by ・・・とが現れますので、いずれかの欄の「インストール」をクリックするとインストールを開始します。それが終わったところで残りの欄の「インストール」をクリックしもう一つをインストールします。インストールが終了した後に、「ツール」→「ボード:・・・」にカーソルを合わせるとインストールされたボードがたくさん現れますのでその中から、私の場合は「Generic ESP8266 Module」を選びます。なお、ESP32を使う場合は、お使いのボードを選んでください。そして、使うボードに合わせてパラメータを設定します。多分、殆どの場合はそのままでよいのだと思いますが。

回路とプログラミング

ESP02のピンの状態により、ブレッドボードに挿すか、あるいはどこかに置き、必要な配線をします。動作確認のため、Lチカをするのであれば、下の写真のようにダイオードと抵抗をつなぎます。端子はIO13にでもしておきましょう。

プログラミングについては、試しに、Lチカで動作確認します。「ファイル」→「スケッチ例」→「01Basics」→「blink」を選ぶと、Lチカのスケッチが呼び出されます。しかし、Arduino Unoのボード上のLEDに対応するLEDがESPのボードにはありませんので、スケッチの中の”LED_BUILTIN”を、上でLEDと抵抗をつないだIO13を示す”13″に修正します。そこで実行すると、コンパイルをしてESPにダウンロードし、それが終了するとESPのLEDが点滅開始するはずです。

これで、ESPを使う準備ができました。

 

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