2026年3月5日 / 最終更新日時 : 2026年3月5日 arasan 心理・脳 「クオリアはどこからくるのか? 統合情報理論のその先へ」土谷尚嗣(岩波科学ライブラリー 2021) 我々は眼や耳や体中からくる何かを感じていますが、クオリアとはその感覚そのものです。クオリアそのものはあまりにも当たり前すぎるため、そもそもクオリアという概念を掴むこと自体がなかなか難しいこともあるようです。ここでは、クオ […]
2026年3月2日 / 最終更新日時 : 2026年3月2日 arasan AI 「深層学習の原理に迫る:数学の挑戦」今泉允聡(岩波科学ライブラリー 2021) ディープラーニング(深層学習)においては、層の数が増えても、パラメータの数が増えても、性能が向上します。この事実は、数学的な知見に反する、と思われていたのですが、最近は数学的な説明ができるようになってきているのだそうです […]
2026年2月27日 / 最終更新日時 : 2026年2月27日 arasan 宇宙 「時間は存在しない」 カルロ・ロヴェッリ(NHK出版 2019) ロヴェッリは、物理学の最先端の「ループ量子重力理論」を主導する一人です。よくわからないのですが、このループ量子重力理論では、時間のパラメータがないようです。そのため、著者はこの本で「時間」がないことを説明しようとしている […]
2026年2月25日 / 最終更新日時 : 2026年2月25日 arasan 歴史 「草原の制覇 大モンゴルまで」古松崇志(岩波新書 2020) 4世紀から14世紀までの中国の北部の草原地帯を中心とした歴史が書かれています。この地域の歴史をユーラシア東方史と呼ぶそうです。そして、4世紀というのは、漢(後漢)が滅びた後の五胡十六国の時代で、14世紀というのはご存知の […]
2026年2月23日 / 最終更新日時 : 2026年2月23日 arasan 宗教 「神社から読み解く信仰の日本史」島田 裕巳(SBビジュアル新書 2019) 著者の島田氏の本は、読みやすく、分かりやすいので、よく読んでいますが、この本は、他の書籍に比べ写真や絵が多く、非常にイメージが湧きやすくなっています。 この本では、時代とともに、神社がどのように変わっていったのか、が書か […]
2026年2月19日 / 最終更新日時 : 2026年2月19日 arasan 微生物 「ミクロの水泳教室 驚きの流体ワールドへようこそ」石本健太(岩波科学ライブラリ 2025) この本では、微生物のような小さな生き物が液体の中をどうして動き回れるのか、ということを説明しています。 流体を表す式としてナビエ・ストークス方程式があります。この方程式の名前は知ってはいますが、非常に難しい式で、私が扱え […]
2026年2月15日 / 最終更新日時 : 2026年2月15日 arasan 宗教 「日本宗教史」末木文美士(岩波新書 2006) 以前、「新アジア仏教史シリーズ」を読んでいたためもあり、この本は復習的な感じで、理解しやすかった、という印象です。なお、著者の末木氏は「新アジア仏教史シリーズ」編者の一人でもあり、これらの本の間で、内容にあまり矛盾はない […]
2026年2月12日 / 最終更新日時 : 2026年2月13日 arasan 数学 「確率論と私」伊藤清(岩波現代文庫 2010) この本は、2010年の発行で、私は、電子書籍版を読んでいます。伊藤清氏は、1915年生まれで(2008年に亡くなった)、確率論などで重要な業績を残した数学者です。 半世紀ほど前、私は音声の子音の性質を記述するのに確率過程 […]
2026年2月8日 / 最終更新日時 : 2026年2月8日 arasan 数学 「数学者の思案」河東泰之(岩波科学ライブラリー 2024) この本には、数学者は、どのように育つのか、どのように考えているのか、研究生活はどうなっているか、などを著者の経験に基づき書かれています。例えば、若い学生を見て数学者に向いているか判断することがいかに難しいか、ということを […]
2026年2月4日 / 最終更新日時 : 2026年2月4日 arasan 生命 「生物から見た世界」ユクスキュル、クリサート(岩波新書 2005) 私は、2017年の電子書籍版を見ています。最初、この本に関する予備知識がないまま、本文を読み始めてみました。話は興味深いのですが、用語が不自然で、図の意味が理解できない、それよりなにより、非常に古風な発想の表現がある、な […]
2026年2月1日 / 最終更新日時 : 2026年2月1日 arasan 数学 「こんどこそ!わかる数学」新井紀子(岩波科学ライブラリ 2007) 日常生活ではあまり言葉の定義をせずに会話したりしています。しかし、きちんと定義したうえで会話する、推論する、つまり論理的思考をするというのはなかなか難しいことです。この本では、数の定義、論理、関数、確率などを話題にお話し […]
2026年1月28日 / 最終更新日時 : 2026年1月28日 arasan 哲学 「視点という教養 世界の見方が変わる7つの対話」深井龍之介、野村高文(イースト・プレス 2022) 現在のように変化の早い時代には、いろいろな視点を持ち、生き方をを主体的に考える必要がある。そのヒントを与えてくれるのが教養である。そのために、教養とは何かを専門家との対談で引き出す、というのがこの本の趣旨のようです。 こ […]
2026年1月25日 / 最終更新日時 : 2026年1月25日 arasan 哲学 「西田幾多郎『善の研究』がわかる」高村悠人(Kindleペーパーバック 2024) この本の表紙に、中学生でもわかる、とあったので読んでみました。西田幾多郎の原典は読んでもまったくわかりませんし、分かりやすいと思われる解説を読んでみても、なかなか分かったような気持ちになれません。 この本では、純粋経験と […]
2026年1月21日 / 最終更新日時 : 2026年1月22日 arasan 宗教 「お教のひみつ」島田裕巳(光文社新書 2015) 私たちにとってお教とは、葬式等の法要のときに聞く以外はあまり聞くことはなく、馴染みの薄いものです。そして、お教を聞いてもチンプンカンプンで、意味はまったく通じません。それなら、書かれたお教は分かるか、というと漢文で書かれ […]
2026年1月18日 / 最終更新日時 : 2026年1月18日 arasan 哲学 「言語哲学がはじまる」野矢茂樹(岩波新書 2023) 先ず、言語哲学とは何か、ということが問題です。Wikipediaによると以下のとおりです。 言語哲学の定義言語哲学(げんごてつがく)は、言語が私たちの思考や文化にどのように影響を与えるか、また言語の本質や機能について深く […]
2026年1月14日 / 最終更新日時 : 2026年1月14日 arasan 歴史 「出雲と大和 古代国家の原像をたずねて」村井康彦(岩波新書 2013) この本では、古代の出雲の国は大和まで勢力を伸ばしており、出雲の人々が邪馬台国を造ったのではないか、と主張しています。その根拠として、大国主信仰や四隅突出型墳丘墓の広がりが山陰から越の国まであること、大和の大神神社に大物主 […]
2026年1月11日 / 最終更新日時 : 2026年1月11日 arasan オカルト 「今を生き抜くための70年代オカルト」前田亮一(光文社新書 2016) この本には、70年代以降のオカルトの歴史がかかれており、とても懐かしい思いで読みました。話題になったオカルトのすべてを記憶しているわけではないのですが、知っているお話しがたくさん取り上げられており、とても楽しめました。私 […]
2026年1月8日 / 最終更新日時 : 2026年1月9日 arasan AI 「生成AIと脳 この2つのコラボで人生が変わる」池谷 裕二(扶桑社新書 2024) 池谷氏の書くものはいつも分かり易いのですが、この本も、生成AIに関してとてもわかり易く書いてあります。そして、池谷氏の生成AIの活用の仕方のすごさには驚かされました。著者自身の研究におけるAIの活用、授業、試験での活用な […]
2026年1月5日 / 最終更新日時 : 2026年1月5日 arasan 哲学 「ハイデガー入門 哲学入門シリーズ20」うしP (Kindle版 2025) この本は、ハイデガーの「存在と時間」を中心に、ハイデガーの哲学を平易に説明しています。私は「存在と時間」の原書を読んだこともありませんし、その趣旨を理解している、とはとても言えないレベルなのですが、ごく初歩的な部分につい […]
2026年1月5日 / 最終更新日時 : 2026年1月5日 arasan AI Copilotに馬の絵を描いてもらった 今年は午年です。妻はエコクラフト(紙バンド、クラフトバンドとも)手芸をやってますので、Copilotに、妻の作風のエコクラフトで作った馬を描いてもらいました。妻の作風については、妻の名前で指定しています。Copilotは […]
2026年1月4日 / 最終更新日時 : 2026年1月11日 arasan オカルト 「なぜ疑似科学が社会を動かすのか ヒトは怪しげな理論にだまされたがる」石川幹人(PHP新書 2016) 疑似科学とは何でしょうか。著者によると「疑似科学とは、科学の装いをもった現実描写の物語である。科学の装いによって信憑性を上げている巧妙な物語なのである。しかし、だからといって信じてはいけないわけではない。個人や社会にとっ […]
2025年12月30日 / 最終更新日時 : 2025年12月30日 arasan 心理・脳 「理系バカと文系バカ」竹内薫(PHP新書 2013) 大抵の人には、自分は文系だとか理系だとか思い当たるところがあるものと思います。そして、他人に対してそのラベル貼りをすることもよくありそうです。この本は、結論としては、理系のセンスと文系のセンスを併せ持つことの重要性を書い […]
2025年12月27日 / 最終更新日時 : 2025年12月27日 arasan AI 「生成AI時代の教養 技術の未来への21の問」桐原永叔他、IT批評編集部編著(風濤社 2024 ) この本は、編集者である桐原氏が21人の識者にインタビューする形で書かれています。博識な桐原氏の問により、様々な話題が繰り広げられています。AI、LLM、量子コンピュータなどの分野の歴史、現状、今後が見通せますし、経済、法 […]
2025年12月22日 / 最終更新日時 : 2025年12月22日 arasan AI 「脳の意識 機械の意識」渡辺正峰(中公新書2017) このブログの別記事に、哲学的ゾンビについて書いたことがあります。そのとき、クオリアのない視覚について書いてある本に触れたのですが、どの本だったか思い出せませんでした。しかし、この本に「盲視ークオリアを伴わないヒトの脳の視 […]
2025年12月18日 / 最終更新日時 : 2025年12月18日 arasan AI 「僕とアリスの夏物語 人工知能の、その先へ」谷口忠大(岩波科学ライブラリー 2022) 小説と解説を組み合わせた形式で書かれており、人工知能の入門書としては、とても良くできていると思います。学習漫画の漫画の部分が小説になった感じ、といえばよいのでしょうか。 小説でお話しの舞台が示され、解説で、人工知能とは、 […]
2025年12月14日 / 最終更新日時 : 2025年12月14日 arasan 宗教 「新アジア仏教史15 日本Ⅴ 現代仏教の可能性」末木文美士他編(佼成出版社 電子書籍版 2018) この巻は、日本編の最終巻であり、本シリーズの最終巻でもあります。出版社によると、この巻につき「文明が及ぼす地球規模の急速な変化とともに様々な問題に直面する現代仏教。大蔵経デジタル化や修行論など仏教に内在する問題、また民俗 […]
2025年12月11日 / 最終更新日時 : 2025年12月11日 arasan 宗教 「新アジア仏教史14 日本Ⅳ 近代国家と仏教」末木文美士他編(佼成出版社 電子書籍版 2018) この巻は、日本編の4巻目で、明治以降を扱っています。明治になって起きた最大のできごとは神仏分離でした。末尾に目次で示しますように、この巻では多岐にわたる記述がありますが、この記事では、明治始めの神仏分離に伴う廃仏毀釈と比 […]
2025年12月8日 / 最終更新日時 : 2025年12月8日 arasan 歴史 「戦国武将、虚像と実像」呉座勇一(角川新書 2022) 歴史的人物に対する評価は、その時々の大衆の理想・倫理観などの文化的な要因により変わってきた、ということが書かれています。著者のお話しをまとめると、次のようになるかと思います。 我々は皆それぞれ「日本の歴史はこういうものだ […]
2025年12月5日 / 最終更新日時 : 2025年12月6日 arasan 宗教 「新アジア仏教史13 日本Ⅲ 民衆仏教の定着」末木文美士他編(佼成出版社 電子書籍版 2018) この巻は『新アジア仏教史』シリーズ(全15巻)の日本編第3巻で、近世における民衆仏教信仰、寺院をめぐる仏教世界を記述しています。この巻の目次は次のようになっています。 第1章 キリシタンと仏教第2章 近世国家と仏教第3章 […]
2025年12月1日 / 最終更新日時 : 2025年12月1日 arasan AI 「AIに意識は生まれるか」金井良太 、佐藤喬( Kindle版 2023) 意識、クオリアについて書かれた本はたくさんありますが、この本には、著者の子供の頃からの心に関する疑問とからめ、著者の成長とともにクオリアの理解に近づく様子が書いれています。著者の言葉だと「この本では、研究者としての僕の半 […]