手作り楽器 ストローオーボエ
仕組みと工作
ストローでダブルリードの笛を作りました。下の写真です。音の出し方は、原理的にはオーボエと同じだそうです。吹いてみたところ、音は出ますが、安定な音を出すのがとても難しいことがわかりました。オーボエやクラリネットといったリード楽器を吹いた経験はなかったのですが、きれいな音を出すのが難しそうであることは予想していました。今回それが実感できました。また、オーボエは息が余って苦しい、ということですが、これも実感できました。
ストローを使ったダブルリードの作り方は、以下の資料が参考になります。
・藤原義勝著「音の図鑑」の88ページ
・ホームページの例 「ヤマハ」
ダブルリードの形はいくつかの種類がありますが、先がとがっていると子供が痛い思いをするかもしれませんので、私は平たい形のほうを使いました。そして、先が平らになるようにしごいておくことがこつのようです。吹き方は、上下の唇で上下の歯を巻き込むようにしてリードをくわえます。少し唇でストローを少し押しつぶす気持ちで強く吹きます。リードそのものを押しつぶすと音がでませんので、少し深くくわえるとよいでしょう。指穴は半田ごてで開けました。指穴の位置はリコーダーの運指と同じになるようにしました。
さて、演奏は、というと、未だ音程そのものが不安定で、運指もなにもあったものではありません。但し、管(ストロー)の長さはある程度あるほうが音の高さが安定するようです。写真のように一本のストローでつくるよりも、もう少し継ぎ足して長くするほうがよさそうです。
上達するか
ということで、私はストロー・オーボエの音を出すことに苦労していますが、世の中にはすごいストロー演奏者がいます。神谷徹さんというリコーダー奏者ですが、ストロー笛(ダブルリードのストロー楽器)を自ら作り、あちこちで演奏活動をしているそうです。YouTubeに、「ストロー奏者」という、テレビ出演したときの動画もあります。奥の深さに驚かされます。
なお、この記事は、2007年の記事を編集しまとめたものです。