「岡本梨奈の 一冊読むだけで古文の読み方&解き方が面白いほど身につく本」岡本梨奈 (KADOKAWA 2016)
タイトルの2016年は第1刷発行の年で、私は2021年発行の電子版で読んでいます。
この本は古文の参考書で、文法、単語はきちんと勉強したのに読解ができない、という人に向けで、有名私立大、中堅国公立大の合格レベルまで引き上げる1冊、として書かれているのだそうです。テーマごと(*時間目)に、先ず、「読み方のルール」を学び、次に「解き方のルール」となっています。「解き方」というのは試験問題の解き方ですね。当然にも、入試問題を解くために必要な内容に的を絞る、と明示してあります。また、問題を解くための実践的な知識・解法を、先生と生徒の掛け合いにより分かりやすく説明している、と謳っています。
さて、具体的に覗いてみましょう。例えば、古文を読んでいると、主語は誰なのかがわからなくなることが非常に多いのですが、この参考書では、2時間目が「『主語』を見抜く!」となっています。ニーズが高い、というか、基本的な問題なのですね。そこで、さっそく読んでみました。主語を類推するためのテクニックが書かれていました。そうか、そうだったのか、と目からウロコでした。なるほどなるほど、と感動しながら読めましたが、私のような後期高齢者には覚えることが多すぎです。
覚え方が書いてあるところもあり、なかなか丁寧です。あと50歳若ければなあ、その頃にこの参考書に出会っていたらなあ、という思いに駆られました。受験生は全部読んで覚えられるでしょうが、悲しいことに、後期高齢者の私は、読んだことを全部忘れます。悲しい。