2025年12月11日 / 最終更新日時 : 2025年12月11日 arasan 宗教 「新アジア仏教史14 日本Ⅳ 近代国家と仏教」末木文美士他編(佼成出版社 電子書籍版 2018) この巻は、日本編の4巻目で、明治以降を扱っています。明治になって起きた最大のできごとは神仏分離でした。末尾に目次で示しますように、この巻では多岐にわたる記述がありますが、この記事では、明治始めの神仏分離に伴う廃仏毀釈と比 […]
2025年12月8日 / 最終更新日時 : 2025年12月8日 arasan 歴史 「戦国武将、虚像と実像」呉座勇一(角川新書 2022) 歴史的人物に対する評価は、その時々の大衆の理想・倫理観などの文化的な要因により変わってきた、ということが書かれています。著者のお話しをまとめると、次のようになるかと思います。 我々は皆それぞれ「日本の歴史はこういうものだ […]
2025年12月5日 / 最終更新日時 : 2025年12月6日 arasan 宗教 「新アジア仏教史13 日本Ⅲ 民衆仏教の定着」末木文美士他編(佼成出版社 電子書籍版 2018) この巻は『新アジア仏教史』シリーズ(全15巻)の日本編第3巻で、近世における民衆仏教信仰、寺院をめぐる仏教世界を記述しています。この巻の目次は次のようになっています。 第1章 キリシタンと仏教第2章 近世国家と仏教第3章 […]
2025年11月29日 / 最終更新日時 : 2025年12月6日 arasan 宗教 「新アジア仏教史12 日本Ⅱ 躍動する中世仏教」末木文美士他編(佼成出版社 電子書籍版 2018) この巻は、中世仏教史を扱っています。11世紀~16世紀の期間で院政期から戦国期に当たります。以前は、この時代は鎌倉仏教を誕生させ、民衆救済活動に積極的に関わり、社会的にも大きな影響力を持った時代だったとされてきました。そ […]
2025年11月26日 / 最終更新日時 : 2025年11月26日 arasan 歴史 「人体 600万年史 上/下」D.E.リーバーマン(ハヤカワ・ノンフィクション文庫 2017) 2013年に英語版、日本では2015年に単行本として出版、2017年に文庫版出版されています。 この本の目次 はじめに 1章 序論―人間は何に適応しているのか第1部 サルとヒト 2章 直立する類人猿―私たちはいかにして二 […]
2025年11月22日 / 最終更新日時 : 2025年12月6日 arasan 宗教 「新アジア仏教史11 日本Ⅰ 日本仏教の礎」末木文美士他編(佼成出版社 電子書籍版 2018) 新アジア仏教史はこの11巻目から日本の仏教になります。この巻では、仏教が伝来しそれが広まる状況が書かれています。この巻の目次は下のとおりです。 第1章 仏教の伝来と流通第2章 奈良仏教の展開第3章 最澄・空海の改革第4章 […]
2025年11月15日 / 最終更新日時 : 2025年12月6日 arasan 宗教 「新アジア仏教史07 中国Ⅱ 隋唐 興隆・発展する仏教」 沖本克己他編(佼成出版社 電子書籍版 2018) 本シリーズでは、中国の仏教を伝来期、興隆期、持続期と分けており、本巻は中国仏教の興隆期に当たります。中国仏教は常に国家体制と深くかかわりながら展開したので、教理の変遷だけではなく、国家体制、文化と関わりながら説明した、と […]
2025年11月13日 / 最終更新日時 : 2025年12月6日 arasan 宗教 「新アジア仏教史06 中国Ⅰ 南北朝 仏教の東伝と受容」沖本克己他編(佼成出版社 電子書籍版 2018) 本シリーズでは、中国の仏教を伝来期、興隆期、持続期と分けていますので、本巻は中国仏教の伝来期に当たります。中国では、インド伝来の仏教思想を「漢訳」(サンスクリット語から漢語に翻訳)するという形で受容しました。そのことが、 […]
2025年11月8日 / 最終更新日時 : 2025年11月8日 arasan 政治 「トッド氏が語る「西洋の敗北」の研究」黒木諭(Kindle版 2025) E.トッドの「西洋の敗北」を読んでみよう、せめて何が書いてあるのか知りたいな、と思っていたところ、この本を見つけてしまいました。この本は、Kindleでしか読めないようですが、表紙には「研究論文」の文字があり、トットの「 […]
2025年11月5日 / 最終更新日時 : 2025年11月5日 arasan 宗教 「新アジア仏教史05 中央アジア 文明・文化の交差点」奈良康明他編(佼成出版社 電子書籍版 2018) 第一章では、インドを出て中央アジアで展開された仏教について解説されています。 私達は、仏教を三国伝来と称し、インドから中国へそして日本へ伝わったと理解しています。しかし、インドから直接中国へ伝わったわけではなく、中央アジ […]
2025年11月2日 / 最終更新日時 : 2025年11月2日 arasan 宗教 「新アジア仏教史04 スリランカ・東南アジア 静と動の仏教」奈良康明他編(佼成出版社 電子書籍版 2018) インドで生まれた仏教は、北へ向かい東アジアに到達し大乗仏教となり、スリランカ及び東南アジアでは上座仏教として広がりました。この巻では、東南アジアを中心とした地域のなかで生活の中に生きている仏教について詳しく解説しています […]
2025年10月30日 / 最終更新日時 : 2025年10月30日 arasan 宗教 「新アジア仏教史03 インドⅢ 仏典からみた仏教世界」奈良康明他編(佼成出版社 電子書籍版 2018) この巻は、経・律・論の三蔵からなる仏典に焦点をあてたもの、ということです。仏典の量は極めて多く、八万四千あるのだそうです。この巻の目次は下のようになっています。 第1章 仏伝からみえる世界第2章 初期経典と実践第3章 律 […]
2025年10月25日 / 最終更新日時 : 2025年10月26日 arasan 宗教 「新アジア仏教史02 インドⅡ 仏教の形成と展開」奈良康明他編(佼成出版社 電子書籍版 2018) この巻は、西洋社会で仏教が再発見される過程、原始仏教の誕生、部派仏教と大乗仏教の成立、そして密教の成立が説明されています。目次は以下のとおりです。 第1章 近代仏教学の形成と展開第2章 原始仏教の世界第3章 仏教教団の展 […]
2025年10月24日 / 最終更新日時 : 2025年10月27日 arasan 宗教 「新アジア仏教史01 インドⅠ 仏教出現の背景」奈良康明他編(佼成出版社 電子書籍版 2018) この本は、佼成出版社の「新アジア仏教史」シリーズの第1巻です。 「新アジア仏教史」シリーズ 1972年に、佼成出版社から「アジア仏教史」全20巻が出版されました。その後、2010年から2011年にかけて、新しい研究業績を […]
2025年10月22日 / 最終更新日時 : 2025年10月24日 arasan 政治 「資本主義全史」的場昭弘(SBクリエイティブ 2022) この本で著者は、資本主義の変遷をたどり、資本主義の本質をつかみ、予測不可能な未来を切り開く、と言っています。資本主義の誕生から終焉までを書いており、資本主義が、西欧、西欧以外を含め、如何に暴力的に自国のあるいは他国の人々 […]
2025年10月12日 / 最終更新日時 : 2025年10月15日 arasan 宗教 「縄文人の死生観」山田康弘(角川ソフィア文庫 2018) 著者は2008年に「生と死の考古学」を出しており、それを文庫化し再出版したのがこの本だということです。 文字記録のない縄文時代の死生観を一体どうやって推測するのか不思議なのですが、著者は、埋葬の方法、状況から、縄文時代の […]
2025年10月10日 / 最終更新日時 : 2025年10月11日 arasan 宗教 「反知性主義―アメリカが生んだ「熱病」の正体―」松本あんり(新潮選書 2015) 新潮社のサイトでは、この本について以下のように紹介されています。 アメリカでは、なぜ反インテリの風潮が強いのか。なぜキリスト教が異様に盛んなのか。なぜビジネスマンが自己啓発に熱心なのか。なぜ政治が極端な道徳主義に走るのか […]
2025年10月1日 / 最終更新日時 : 2025年10月1日 arasan 歴史 「空白の日本史」本郷和人(扶桑社文庫 2024) この本は、2020年刊の扶桑社新書に加筆し文庫化したものとのことです。日本史におけるいろいろな「空白」つまり「穴」に焦点をあてているそうです。 読んでいくと、ところどころ首をかしげたくなるところもありますが、私の理解が間 […]
2025年9月29日 / 最終更新日時 : 2025年9月29日 arasan 歴史 「陰謀の日本中世史」呉座勇一(角川新書 2018) この本のタイトルからは、さまざまな歴史を陰謀論で説明しようとしているようにも見えます。しかし、この本のオビには「俗説一蹴!史上有名な”陰謀”を分析し、”陰謀論”を徹底論破する」とあります。一体どっちなんだ、という感じです […]
2025年9月17日 / 最終更新日時 : 2025年9月27日 arasan AI 「『NEXUS』完全ガイド」小谷地市朗 (セイスケクリエイティブラボ Kindle版 2025) ハラリの「NEXUS 情報の人類史」を読もうと思ったのですが、ボリュームはあるし、値段も高いし、出版されて間もないので中古本も未だ高いな、とか思いながらネットをみていて、「『NEXUS』完全ガイド」という本を見つけて、読 […]
2025年9月12日 / 最終更新日時 : 2025年9月12日 arasan 政治 「サピエンス全史」ユヴァル.N.ハラリ(河出文庫 2023) ジャレド・ダイアモンドの「銃・病原菌・鉄」について感想を書きましたので、ハラリの「サピエンス全史」にも触れないのはなんだかなぁと思い、この記事を書きました。ただし、この2つの書籍の出版年代は20年程離れているます。ダイア […]
2025年9月10日 / 最終更新日時 : 2025年9月10日 arasan 政治 「銃・病原菌・鉄」ジャレド・ダイアモンド著(草思社 2000) こういう大きな学術書の感想を書くのはとてつもなく大変です。おまけにこの本は最初に読んでから随分と時間が経っていたため、記憶が薄くなっており再読の必要がありました。頑張って読み直してみたものの、かなりの部分は流し読みになっ […]
2025年9月8日 / 最終更新日時 : 2025年9月8日 arasan 宗教 「イスラエル 人類史上最もやっかいな問題」ダニエル・ソカッチ(NHK出版 2023) 立場 イスラエルに関する問題は、著者が誰かにより、書かれる内容が大幅に変わると思われます。この本の著者は、アメリカのリベラルなユダヤ人コミュニティの出身なのだそうです。著者は、「読者が、本書の内容に賛同することはないかも […]