「岡本梨奈の 一冊読むだけで古典文法の基本&覚え方が面白いほど身につく本」岡本梨奈(KADOKAWA 2019)

この本は古典文法の受験参考書なので全部を読み通すのはなかなか難しいところですが、ところどころ見た範囲では、さすが塾の先生が書いた本で、本当に分かりやすく、よくできている参考書だと思います。文法の説明に加え、どうしたら理解し記憶できるか、という覚えるための工夫もしっかりと書かれています。

さて内容ですが、章や節ではなく「何時間目」と表されており、全体で37時間目まであります。内訳は、例えば、用言は5時間、助動詞は12時間、といった具合です。各時間目の中で、基本の解説・確認に続き、基本問題と応用問題が用意されており、それらを繰り返すことにより知識が定着するようになっている、とのことです。

普通は、古文を読む際には文法の説明書を使うと思います。この本はあくまでも文法を理解し覚えるための参考書として作られていますので、古文を読む際の助け、としては使いやすい本だとは思えません。しかし、この本をそばに置いておくと、文法を調べながら同時に覚えてしまえるかもしれません。

本当は、通して読みたい気持ちはやまやまですが、私のような高齢者には全部通して読んで覚えるのは至難の技で、拾い読みしている段階です。現役の受験生だったらこれを覚えれば大学に合格できる、と頑張れるのでしょうが、後期高齢者にはどうにも、、、、

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