「理系バカと文系バカ」竹内薫(PHP新書 2013)

大抵の人には、自分は文系だとか理系だとか思い当たるところがあるものと思います。そして、他人に対してそのラベル貼りをすることもよくありそうです。この本は、結論としては、理系のセンスと文系のセンスを併せ持つことの重要性を書いています。

この本では、最初は、理系と文系のそれぞれのタイプの状態、そしてそれらの損得が書かれています。後半は、それらのタイプが強すぎることにより生じる問題が話題になっており、それらを解決することの重要性を述べています。後半は、又、現代の理科離れの現状への警告、という感じもします。科学を啓蒙し、文系・理系の両方の世界を渡り歩くべし、と述べています。

タイトルは『理系バカと文系バカ』ですが、内容は「理系人間から見た文系バカ」に少し重みが掛かっている感じがします。著者の竹内氏が理系であることから、ある程度ありうることと言えそうです。ただし、竹内氏は自分が理系の傾向があることを自嘲気味に記述しています。

この本の目次は次の通りです。

序章 「理系」「文系」って、そもそも何だ?
第1章 こんなタイプが「理系バカ」「文系バカ」!?
第2章 理系と文系、どっちがトク?
第3章 日本は理系人間が育ちにくいのか?
第4章 「理系センス」がある人はどこが違うのか?
第5章 文理融合センスを磨く5カ条

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