「新編 日本の面影」ラフカディオ・ハーン(角川ソフィア文庫 2000)

今、朝ドラでは、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)をモデルにした「ばけばけ」を放送しています。その中で、朝ドラのヘルン先生(ラフカディオ・ハーン)は今のところ、人の気持ちを解さない人物であるかのように描かれています。

ところが、この本を読むと、朝ドラのイメージとは違い、ラフカディオ・ハーンが、日本の自然、あちこちの町、更には人を見る目が非常に鋭いことが分かります。例えば、日本人の不思議な微笑について、日本人がどのようなう考えているのかを説明している「日本人の微笑」などから、ラフカディオ・ハーンが日本人の意識をどれほど深く理解しているかが分かります。

なお、この本は、ハーンの作品『知られぬ日本の面影』を新たに編集し文庫化したものだそうです。この本の目次は次のようになっています。

はじめに
東洋の第一日目
盆踊り
神々の国の首都
杵築――日本最古の神社
子供たちの死霊の岩屋で――加賀の潜戸
日本海に沿って
日本の庭にて
英語教師の日記から
日本人の微笑
さようなら

ラフカディオ・ハーン略年譜
訳者あとがき

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