「図解 腰痛の話」吉原潔(日本文芸社 2023)
私自身若い頃から腰痛持ちでずっと腰痛に悩まされていました。たまたま先日友人が腰痛になり、腰痛の種類、腰痛になった場合の対処法について改めて知りたくなり、いくつかのサイトや本を覗いてみました。比較してみると、この本がまとまっていて分かりやすく、又、内容に信頼がありそうでしたので、この本の内容を少し引用してみました。
この本は「専門医がしっかり教える 図解 腰痛の話: 腰痛のギモンを脊椎外科専門医が全て解説!」というのが正しい名称のようです。著者は、脊椎外科専門医でフィットネストレイナーだそうです。
この本の内容
この本に書かれている大事なポイントと思われるのは次のようなことでしょうか。
・腰痛持ちは多いが、腰痛を克服できれば老年時代を楽しく過ごせる
・「病院に行けば治る」は誤解。腰痛は楽観的なひとほど早く治る
・腰痛の原因はさまざま。原因の特定はなかなか難しい
・生活習慣を見直し腰痛を遠ざけることが大事
ということで、基本的には、心と身体を整えて腰痛を遠ざけましょう、ということのようです。ただし、脊柱菅狭窄症や椎間板ヘルニアや圧迫骨折等、場合によっては治療、手術が必要になるかもしれない原因がありますので、できるだけ適切な判断が必要です。
さて日頃の心がけはさておき、実際に腰痛になったときに一番気になる点は、
・どのようなときに病院へ行くべきか、あるいは行かずに自分で治せるか
・どの病院、施設に行くべきか
ということかと思われます。これらにについて、この本から引用してみました。下に示すとおりです。ただし、専門家によってニュアンスの異なる表現をしていますし、判断も違うかもしれません。ご参考まで、ということで。
腰を痛めました。さてどうしましょう?
病院へ行くべきか、自宅で治すか
・病院に行ったほうが良いケース
発熱や激痛を伴う腰痛
どんな体勢をしても耐えられない痛み
安静にしていても痛みが引かない
日ごとに痛みが悪化する
下肢のしびれや痛みを伴っている
歩行障害や脱力感、脚の筋力低下を伴っている
排尿・排便障害や会陰部の感覚異常を伴っている
・セルフケアで治ることが多いのは
辛さをあまり感じない程度の痛み
日ごとに痛みが軽くなっていく
たまに痛む程度
どの病院にいくべきか
基本的には整形外科へ
通える範囲の病院がおすすめ
整体・マッサージかそれとも専門医、どちらが良いか
対症療法には整体・マッサージ
原因からの対処には専門医