「イラスト図解 よくわかる気象学 実技編」中島俊夫 (ナツメ社 2022)

この本は、気象予報士試験の参考書です。気象予報士試験は、学科と実技に別れており、学科は更に一般知識と専門知識に別れています。この本は、実技に関する参考書(テキスト)です。2025年現在、気象予報士試験の実技のテキストとして入手しやすいのは、この一冊になっているかもしれません。

気象予報士試験

実技試験とは何かについて、著者はこの本の「はじめに」で「天気図を見ながら低気圧の発達する理由や大雨の原因などを考えていく試験」と書いています。私は、気象予報士試験は3回受けましたが、学科試験は合格したものの、実技試験には結局合格できませんでした。不合格の理由は、使ったテキストの良し悪しではなく、頭の回転が遅い、手の動きが遅いため、試験では時間不足で満足に答えられず、3回目もあえなく撃沈しました。この度は、何十年ぶりかの勉強だったのですが、ちと無理だったようです。

なお、私は実技試験用のテキストとして別のテキストを使っていたのですが、途中から、このテキストも購入しました。このテキストは、過去問も加えると500頁を大幅に超える本です。私はKindle版を使いましたが、紙のテキストを使うのはなかなか大変そうです。

内容

このテキストには、実技試験の内容、流れ、書き方などの注意に加え、取り組み方、有効な文房具の使い方など、具体的に丁寧に書かれています。そして、天気図、予想図、その他資料の説明があり、その後、低気圧などテーマごとの説明があります。説明は、実技試験に必要なレベルに合わせいるようで簡潔な感じもします。しかし、気象の仕組みなどは他のテキスト、情報で補強すればよいので問題はなさそうです。

目次は下のとおりです。

目次
第1章 実技試験とは
第2章 天気図の種類と読み方
第3章 実技試験で出題されるテーマ
第4章 天気図から求める問題
第5章 過去問にチャレンジ
第6章 合格に近づくために知っておいてほしいこと
別冊
平成23年度第1回 実技試験
平成25年度第2回 実技試験
平成24年度第1回 実技試験
平成21年度第2回 実技試験
平成23年度第2回 実技試験
平成21年度第2回 実技試験
平成27年度第1回 実技試験
カラー天気図

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